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逃げ恥の契約結婚って現実に可能なのか?


現代においては、夫婦の3組に1組の割合で離婚をすると言われています。

そのような中、TBS系でテレビドラマ化された「逃げ恥」(逃げるは恥だが役に立つ)が主題歌の恋ダンスを含め注目を集め人気になっていました。

逃げ恥の中では、契約結婚というワードが出てきましたが、現実の世の中では婚前契約など結婚前に契約をする夫婦も少しずつ増えてきています。

今回は逃げ恥から、婚前契約(契約結婚)などの問題について考えていきたいと思います。

逃げ恥とは、どんなドラマ?


逃げ恥とは、日本の漫画で連載をしていた「逃げるは恥だが役に立つ」という名称の略称として呼ばれています。

ちなみに、「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉は、ハンガリーのことわざ(「Szégyen a futás, de hasznos.」)が由来とされています。
「後ろ向きな選択だっていいじゃないか。恥ずかしい逃げ方だったとしても、生き抜くことの方が大切で。その点については異論も反論も認めない」という意味だそうです。

つまり上記の言葉を解釈すると、「逃げることは恥だが、時として役に立つことがある。」と解釈することができます。

ドラマの逃げ恥の内容としては、就職としての結婚(雇用主【星野源】=夫)(従業員【新垣結衣】=妻)、つまり契約をして結婚するところから始まり、ストーリーが展開していくというものになっています。

ドラマのなかで、契約結婚にした理由は?


ドラマの中では最初、毎週金曜日の週一回に津崎(星野源)の家に家事代行として働いていました。

しかし、みくり(新垣結衣)の父親である森山栃男が引っ越しを決めたことによって、週一回の家事代行しか仕事がなかったみくりは、住み込みで働く為に就職という形の結婚。
つまり、家事代行のスタッフを雇うという契約結婚の話しを持ちかけたことが理由となっています。

ドラマの契約結婚は、法的に問題ない?


民法では契約は、強行法規等に違反しない限り自由に結ぶことが可能です。
しかし、逃げ恥のドラマにおける契約結婚は一般的に言われている契約結婚とは多少なりとも異なる部分があります。

そもそも、民法では婚姻が成立するには、形式的要件実質的要件の2つを満たす必要があると規定されています。

形式的要件とは

戸籍法の定めに基づく届出。つまり婚姻届を提出することが必要となります。

実質的要件とは

婚姻意思の合致(夫婦として共同生活を送る意思)と婚姻障害の不存在(結婚することができる年齢等)が必要となります。

つまり、偽装結婚は婚姻意思がないので、婚姻届を提出することは違法になります。

ドラマ当初は、婚姻意思がないので厳密にいうと契約「結婚」というよりも、一般的な家事使用人に対する雇用契約であるのではないかと思われます。

一般的には、結婚する意思がある上で結婚前にした契約については、有効になる可能性があります。
この場合における契約は、婚前契約と呼ばれることもあります。

入籍したら契約はどうなる?


入籍後(婚姻中)に夫婦の間で取り決めた契約については、夫婦関係が破綻していない限り、原則的にはいつでも取り消すことができると民法上では規定されています。

つまり逆解釈をすると、婚姻前にした契約(婚前契約)は、一方的な取消しは認められない可能性があります。(離婚後の親権等については、子の利益を最優先に考える必要がありますので、必ずしも全ての契約が有効になるということではありません。)

現実にある婚前契約書との違いは?


上述した通り、一般的には婚前契約書を夫婦間で締結して結婚することを契約結婚ということが多いと考えられます。

つまり、婚前契約書は結婚意思もある前提で作成されるものであるので、ドラマにおける契約については、当初は婚姻意思がなかったという点で大きな違いがあると考えられます。

婚前契約書とは?


名称のとおり、結婚前に夫婦で取り決める契約のことを言います。

英語では、プレナップと言いますので、日本でもプレナップと言う方もいます。

婚前契約は、公序良俗に反しない限り夫婦間で自由に話し合ってきめることができます。

例えば

家事の分担・毎月の生活費について・結婚記念日の過ごし方等を決めていくこともできます。

また、あまり厳しい内容にしてしまうと取り決めた内容について守れなくなりますので、お互いに話し合って取り決めた内容を守れる範囲で決めることをお勧めします。

ただし、上述したとおり離婚後の親権、また離婚後の金銭の支払等を具体的に決めすぎるとそのとおりにならないこともありますので、必ず全てが有効になるとい訳ではありませんので注意が必要です。

婚前契約は夫婦が、安心して結婚するための一つの道具という認識で作成する方もいらっしゃいます。

まとめ


今回は、ドラマ逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)の内容から、契約結婚(婚前契約)について考えてきました。

現代の日本では3組に1組の割合で離婚をしていると言われていますので、少しずつですが婚前契約書を作成するという方も増えてきています。

海外では、日本よりも婚前契約をする割合が高いとされていますが、今回の逃げ恥のドラマが視聴率等もよかったことから、結婚前に契約書を作成するカップルも増えてくる可能性もあります。

幸せな結婚をするために婚前契約(契約結婚)について、カップルで話し合い、少し考える時間を作ってみてもおもしろいかもしれませんね。

今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。

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